野菜が高い！
様々なモノが物価高の昨今。
2025年2月21日に総務省から公表された
消費者物価指数（CPI）によると、
食品８分類すべての数値が昨年より上昇。
とくに生鮮野菜が最も顕著でなんと
前年同月比で36.0％もの上昇率だそうだ。
[総合指数の前年同月比に寄与した主な内訳］
中 分 類、前年同月比(寄与度)
生鮮野菜 36.0％(0.71)
2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年（令和7年）1月分 より
穀類 18.4％(0.42)
生鮮果物 22.7％(0.25)
菓子類 6.8％(0.18)
外食 3.1％(0.15)
肉類 5.5％(0.14)
調理食品 3.4％(0.13)
飲料 7.6％(0.13)
この野菜の価格高騰への
家庭で簡単にできる対策といえば
以下の①②を思いつきますよね。
①安い野菜を買うようにする
②野菜を食べるのを止める（減らす）
①はキャベツなど高い野菜を買い控えて、
もやしなど安い野菜メインに献立を考える方法。
一見すると現実的な方法に見えますが、
食べる野菜のバラエティが限られてくるというデメリットがあります。
②は極端な方法ですが、これを機に野菜を食べるのを止める（減らす）という方法。
…ひょっとして②がシンプルにして究極の
節約方法でしょうか？
野菜を食べないとどうなる？
ところで「値段が高いから」という理由で
野菜を食べなかった場合、どうなるのでしょうか？
厚生労働省のHPでは１日に野菜を350g以上食べることを推奨しており、野菜を食べる事で脳卒中や心臓病、がんに罹るリスクを低減できると紹介されています。
逆に野菜を食べないとこれら病気への罹患リスクが高まってしまいます。
野菜を多く食べるメリット
野菜は、ビタミンやミネラル・食物繊維を多く含んでいます。多くの研究で、野菜を多く食べる人は脳卒中や心臓病、ある種のがんにかかる確率が低いという結果が出ています。
野菜に含まれるビタミンは、ごはんなどに含まれる炭水化物が体内でエネルギーに変わる手助けをしてくれます。摂取した栄養素が体内で利用されるためには、ビタミン類（特にB群）を不足なくとることが必要になります。ミネラルは、身体機能の維持・調整に不可欠で、特に野菜に多く含まれるカリウムは、余分なナトリウム（食塩）を体外に排泄するのを手助けしてくれ、高血圧の予防にもなります。しかし腎臓を患っている人はカリウムの排泄が十分にできないことがあり、注意が必要です。また特に色の濃い野菜（カボチャ・水菜など）には、カルシウムも多く含まれています。
厚生労働省e-ヘルスネット「野菜、食べていますか？」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.htmlより
…話が変わりますが、
むかし著者は震災で被災した経験があります。
震災直後は電気も水道といった
各種ライフラインが全て止まりシャワーさえ
まったく浴びられない状況。
ですが、そんな中でも
ありがたい事に自治体や
勤務していた会社から備蓄食料の配給があり
意外にも震災直後でも食べ物は沢山ありました。
…ところが、配給されるのは
カップラーメンや乾パン、レトルトご飯といった高カロリーで長期保存ができる炭水化物中心。
新鮮な野菜なんて夢のまた夢。
こういう被災地の食生活が３週間も続くと、
ビタミン不足なのか肌に発疹ができカサカサのボロボロに。
次第に
「あぁ…新鮮な生野菜が食べたい」と
ふだんは見向きもしなかった野菜を食べたい強い衝動に駆られるように。
まるで「身体が野菜を渇望して求めている」ような感覚。
いま振り返るとそれが人間の生存本能で
身体が「野菜を摂れ」という危険信号のシグナルを出していたのかもしれません。
私は震災の実体験から、野菜も含めて食事をしないと人間が心身ともに壊れてしまう、と感じまいした。普段からバランスよく食事するように心がけるようになりました。
なので私個人としては
「②の野菜食べるのを止める（減らす）」選択肢はありえないと考えています。
提言：あえて外食で野菜を摂る
①安い野菜を買うようにする
②野菜を食べるのを止める（減らす）
野菜の価格高騰に対する
①②以外の“第三の方法”として提言したいのが
「ハイクオリティなサラダビュッフェに行くこと」
ふだんから食べ歩きが趣味の人限定の方法になりますが、たとえば月15日外食する人ならば
そのうち3~5日をサラダビュッフェがある店で
過ごしてみてはいかがでしょうか？
星つきの高級ホテルの朝食ビュッフェに行くもよし、シュラスコの店で肉とともに野菜を食べるもよし。
あるいはハードルを下げてサラダバーのあるファミレスでもよいかもしれません。
ふだん外食している店の一部を
サラダビュッフェのある店に置き換えるだけで
外食費はそのまま、生活の質は落とさず、
物価高でも野菜を沢山食べる事ができるでしょう。
SPICAについて
私がオススメしたいサラダビュッフェの店は
表参道のイタリアンダイニング「SPICA」。
複合商業施設の表参道ヒルズ内に昨年できた話題の店で、ハイソな立地の良さ、店内の広さ、綺麗さ、お洒落さも申し分なし。
デートやママ友同士のランチなど
幅広く使えそうな雰囲気です。
そんな「SPICA」の料理監修を務めるのが
吉田能シェフ。
服部栄養専門学校を卒業した後、
「ピエール・ガニェール」や「ドミニク・ブシェ トーキョー」といった星付きレストランで経験を積み、白金にカウンター席スタイルのフレンチ「サーパス」を開店し早くもミシュラン店店主の仲間入り。
吉田シェフは料理人の一方で
登録者100万人超えのユーチューバー「George ジョージ」としても活躍する異色の経歴の持ち主です。
SPICAで注文したもの
GEORGE’S LUNCH COURSE …¥3,850
ランチ時はランチセット１種と、吉田シェフ監修のコースが２種。
せっかくなので後者の中から「GEORGE’S LUNCH COURSE」をチョイスしました。
サラダビュッフェ
SPICAのランチセットには自動でサラダビュッフェがついてきます。
…しかも９種類と多品目！訪問した日の内容は
・リーフサラダ
・キャロットラペ
・大根
・人参スライス
・赤玉ねぎ
・ファッロのサラダ
・カリフラワーのシーザー風
・グリルキャベツ
・トマト
サラダをプレートに盛り付けてみました
（盛り付けのセンス問われるからプレッシャーだなぁ…汗）
「ファッロのサラダ」はスペルト小麦、ツナ、チーズ、オリーブ、赤玉ねぎ入り。
大粒の小麦のゴロゴロとした食感を中心にオリーブの爽やかな酸味感でまとめられています。
「キャロットラペ」はしっとり食感に甘酸っぱい風味、クミンのスパイス感の複雑に絡み合う味です。
「カリフラワーのシーザー風」。シーザーサラダのようなチーズではなくカレーパウダーを使ったスパイシーな味わい。
意外に一番美味しかったのが「キャベツのグリル」。
敢えてキャベツの芯に近い部分を焦がし気味に調理してあるんですが、キャベツの甘味と焦げ目の香ばしさのバランスが秀逸！
この見た目に反して（失礼）めちゃ美味しい！
これは家で料理するときに真似したくなります。
あと「リーフサラダ」も何気にケールや水菜、キャベツなど多品目なのが嬉しい。
ドレッシングもトマト、バルサミコ酢、ビーツ、玉ねぎの４種類あり大満足でした！
カニのクリームパスタ
日替わりパスタの「カニのクリームパスタ」
ねっとりとソースたっぷり。
トマトの酸味は控えめでとにかく蟹が濃厚。
帆立の小さな貝柱の甘味がアクセントになってますね。
パスタは芯の固さを少し残したアルデンテな仕上がりです。
原点にして頂点の鶏モモ肉コンフィ
SPICA名物のコンフィ
皮の部分が少し浮き上がりパリッと食感。
赤身肉のうま味を閉じ込めた理想的な焼きの塩梅
ホールの黒胡椒のピリッとした辛さと
辛子？ベースの爽やかなソースのコンビネーション。
ドルチェ＆カフェ
コーヒーとバニラジェラートをチョイス。
バニラジェラートは甘さは抑えつつ
乳製品のリッチなコクと豊かさを前面に押し出しているタイプ。
さすが表参道の人気店だけあって
ドルチェにも手抜きなしですね。
あとがき
以上、「SPICA」でした。
プレートで２皿野菜をお代わりして野菜を大量摂取できて大満足。
「ふだんの外食の満足度を下げずに、ハイクオリティなサラダビュッフェのある店に置き換える」という目的にバッチリ当てはまる店でしたよ。
ぜひお試しを
お店の場所（Googleマサラダ
