
1990年代に大阪ミナミの「カシミール」(現在は北浜に移転)で誕生したといわれるスパイスカレー。
東京でもカレーの1ジャンルとしてすっかり定着。日々進化を遂げていますが、本日は
最先端のスパイスカレーを紹介したいと思います。
…なんとスパイスカツカレー!
遂にスパイスカレーもここまできたか(感無量)
「カレー好き」「とんかつ」双方に刺さる
「とんかつ 九六喜」の逸品をご紹介♪
「とんかつ 九六喜」で注文したもの
・謹製スパイスカツカレー ¥1,500
・奥久慈卵トッピング ¥150

謹製スパイスロースカツカレー

丸皿にヒタヒタと注がれたルウ。
スパイスカレー×ロースカツ
まるでファッションブランドのコラボアイテムを
手にしたような高揚感に心躍る。

一見すると色違いのカツ2種が入っているようだが実は1種類。
手前側半分のカツはルウをかけ、奥のカツにはかけない。「素のとんかつの味も楽しんで欲しい」という店側の心づかいだろうか。

カレーはココナッツをベースにしているものの
その甘さ・まろやかさを感じさせる前に
鮮烈な辛味がキャッチアップして上書きしてくる。
一定程度の辛さを担保しつつ、ホールのカルダモンの爽快でパンチに富んだスパイス感が印象的。

豚肉の銘柄は栃木のヤシオポーク。
ホエー(乳清)を与えて健康的な環境で生育されるのが特徴で、ロース肉にも関わらず比較的脂身感のひかえめで締まった肉質。
歯で噛むと肉の繊維に沿って
スッと切れる柔和な食感に自然と頬が緩む。
衣は近年流行りの低温調理。
酸化作用が抑えられた「白い衣」だ。
パン粉は都内のとんかつ有名店も使用する
中屋パン粉工場製。薄くサクッと優しいニュアンスの食感が心地よい。


奥久慈卵を溶いてカツカレーにオン。
ヒリ辛いカレーがマイルドになって味変。

何気にイイ仕事してるほうれん草。
カレーの辛味、スパイス感、カツの油に
青菜特有の苦味が反作用してよく合う。

豚汁は味噌ではなくすまし汁風。
数は少ないが脂身つきのブロック状の豚肉が美味。

キャベツと漬物。
卓上の人参ドレッシングがハイクオリティで
人参の繊維質と甘味、酸味のバランスが◎
あとがき
以上、「とんかつ 九六喜」でした。
神保町~神田界隈といえば
数々の名店ひしめく言わずと知れたカレーの聖地。
そんなこのエリアで新たなムーブメントを生む可能性を感じさせるスパイスカツカレーが誕生。
今後も目が離せません。
お店の場所(Googleマップ)
メニュー表のギャラリー


